RANDONNEUR PLUS PROJECT

RAA ライダー現地レポート④

8月に行われたRAA(Ride Around Aomori)

夜間走行でも一定のペースを維持して走行するライダー落合。先行するチームスズキケとの差をじわじわ詰めながら迎えた結末は?

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RAAMは1週間以上も走行するレースです。

息抜きも必要ですが、自転車の上でしています。

クルーに気付かれないようにこっそりと。

 

弘前市の信号区間を利用してチーフメカニックから突然のクイズタイムです。

次の信号で答えろとのことで、考えさせられました。

疲れた脳にクイズは頭が働きませんが、ボーっと走っていますと睡魔に襲われますので、必死に考えます。

 

信号で止まると同時に答えを聞かされました。

 

新手のゲームか???

クルーからも爆笑を誘ってました。

クルーって楽しそうですね。

私もいつかクルーに・・・

 

そういえば先行しているライダーの鈴木さんも「僕は自分がRAAMを走らないなら、クルーで行ってもいいけど」「俺、クルーで役立つから」とクルーを希望される発言をされてましたね。(サイクルスポーツ 2020年3月号参照)

 

 

 

道の駅津軽白神ビーチにしめやでトイレタイムです。

クルーの為にもダイレクトフォロー時は夜に2回寄るべきかと判断しました。

広いトイレは良かったのですが、道路より大分奥にあったり、無駄に信号にひかかったりとタイムロスを強いられます。

RAAMの時はトイレどうするの??アメリカってどこでもトイレあるのという疑問が浮かびます。

スズキ家ブログに載ってません。

本番までに確認しなければ。

(写真は自主規制 車内の様子をどうぞ)

 

 

 

TS4獄温泉看板です。

23:48。グロス26.7kmバイクチェンジをして先を急ぎます。

 

ヘルメットはオージーケーカブトのイザナギを使用しました。

フィッティングの良さ、頭にすっぽりと入る定着感に魅力を感じています。

そして私自身が最も魅力的なのはサングラスをホールドしやすいエアホールと、同梱のノンスリップラバーを貼付することでアイウェアをしっかりキープ出来ることでした。

ウルトラロングでは長時間使用すると、耳が痛くなることもしばしばあります。

耳の休息時間としてサングラスをホールドさせられるイザナギがとても良かったです。

 

 

 

鯵ヶ沢を過ぎ、メロンロードにへ突入しました。

50㎞の平坦区間で車通り、街頭はありませんでしたのでダイレクトフォローの練習し放題です。

 

 

そして夜間走行のリスクは常に付きものということを感じさせられました。

 

 

暗闇に幾つもの白い光が点滅していました。(風力発電施設の照明が光っていたようです)

その中に明らかに他のとは違う点滅をしているものが2つりました。

近づいてやっと車のハザードランプであることがわかりました。

 

通り過ぎ様にチームスズキケの車であること、1人倒れていて介助されていることがわかりました。

 

直線区間で自転車を降りているということは、眠気か事故でのDNFかが推測されました。

 

止まって救助すべきか迷いました。

情報では、私より20分先に進んでいましたので、既にクルーが救助している状況でした。

チーム落合に医療の知識があるわけではないですので、対処はこれ以上出来ないと判断して先行することにしました。

チームスズキケにはスパイクルーを送り込んでいましたので、クルー間でも情報共有がされると思われました。

 

結果、動物との衝突。

私自身も③ブログに書きました通りですし、ブルベでは真夜中にタヌキや鹿と衝突したことがありました。

経験上、しばらく止まっていることを考えると、平坦直線区間での衝突では復帰が厳しいと思われ、復帰したとしてもトラウマが残りますので速く走ることは危険です。

 

私自身が曖昧な位置でいるよりも先行してしまった方が良いときもあり、今回はそれを選択しました。

そして、このような形で追走が終了したことは残念でした。

 

私にはクオリファイヤーを獲得するという使命があり、続けなければならないことも忘れてはいけませんでした。

ライバルがいなくなり気が抜ける、こともなく、一定のペースを刻む。

強い心が大事。

どんなことにも動じない、つもりで走ります。

でも、急な飛び出しを避ける為に、端を避けて走行します。

 

 

 

竜飛岬到達前の登坂で今度はレクレーションを仕掛けました。

手を挙げると車が寄って来て声をかけてくれるのですが、この時も偶然助手席に乗り合わせたチーフメカニックに「何か歌って」と可愛らしくリクエストしました。

 

意外や意外。

まさかの選曲。

詳しくは放送事故がカットされてしまいましたYOUTUBEライブにて。

(こちらのリンクでアーカイブがご覧いただけます。https://youtu.be/S8WuHtGoXfc

 

 

 

4時20分。TS5津軽国定公園鋳釜崎駐車場に到着。597㎞を22時間19分とは上出来過ぎです。

到着と同時に全員でトイレに駆け込む笑。

約5時間ぶりの連れション。

(駆け込む写真はありません)

 

 

 

朝焼けの中、ペース乱さずに走行します。

朝焼けが奇麗で思わず見とれてしまいました。

 

クルーへの最後のリクエストとして締めの朝食をリクエストします。

ムズイわ~と言われつつ、シェフのセンスが輝ります。

オムライスおにぎりが出てきました。

 

 

 

RAAのゴールです。

RAAM出場権であるクオリファイヤーを獲得しました!

JUCAやチームスズキケのクルーに迎えられました。

少し疲れましたが、予定通りの走行が出来、満足です。

 

この時はまだ次の計画をクルーに伝えていません。

 

今回使用したフレームはmacchi cycleのオーダーフレーム Code3 Cr-mo x carbonです。

columbusのクロモリとグラファイトデザインのカーボンパイプを組み合わせた、ハイブリットフレームです。
私のあらゆる要望に応えて頂き、主にウルトラロングに耐えられるフレームをオーダーしました。

RAAでは、ウルトラロングの第一歩として650㎞を登坂用のDEROSAと共に走り切り、まだまだ余裕をもって走れることを確認出来ました。

早くウルトラロングで試していきたいです。

 

そして、その足を支えくれたのがGOKISOホイールです。

ご存じの通り、回り続けるハブとして有名ですね。

今回は平地や登り返しで大活躍でした。

ウルトラロングでは如何にサボれるか、力を残して走れるかをテーマにしています。

勝手に転がるとは言いすぎかもしれませんが、今回もかなりサボることが出来ました。

また、振動吸収性が高いですので、振動による疲労度が低かったと思います。

 

フレームとホイールの組み合わせは相性があるようです。

ウルトラロングに似合った自転車で今後も練習、経験を積み重ねていきたいと思いました。

 

 

 

次は来年6月開催のRAWです。

初のアメリカです。

砂漠トレーニング兼レースです。

気温50度の中を走るらしいです・・・