RANDONNEUR PLUS PROJECT

RAA ライダー現地レポート②

Last Updated on 2021年6月27日 by Yutaka MORIWAKI

8月に行われたRAA(Ride Around Aomori)

今回のレポートでは、前半の下北半島を回って一つ目のチェックポイント、本州最北端の地・大間崎までの様子を振り返ります。

事前の予想と異なり、スタートしてからしっかりと雨が降り出しました。あらゆる天候、路面状況、あらゆる状況を想定して準備をして臨んだRAA。果たしてその結果は如何に?RAAの前半をライダー落合の目線で振り返ります。

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今回のRAAのコースは、新青森駅を出発して、時計回りに下北半島を回り、八甲田山、岩木山などの山間部を抜けて、竜飛岬を経由して新青森の健康ランドにゴールする、青森1周の650㎞のコースでした。

RAAMへの参加権を得るためには、32時間以内のゴールを目指す必要がありました。

私は24~26時間を目標とし、沿岸の風が敵か味方かにより2時間の誤差が生じると予想しました。

当日の朝はクルーに気を使ってもらい、ギリギリの起床です。

幸いにも寝起きドッキリは仕掛けられていませんでしたので写真はありません。

集合時間の30分前です。

前日にすべて仕込んでますので後は、ジャージ着て、アグレッシブデザインの日焼け止めとProtectJ1の保護クリームを塗って、朝食食べて、トイレ済ませてゴーです。

30分もいりません。

 

ロビーでは当日開設されたYOUTUBEライブがスタートしていました。

視聴者は何と2人。

幸先の良い船出です?

インタビューを受けましたが、集合の呼び出しがかかり内容のあるものを残せませんでした。

 

このYOUTUBEライブ動画はどこにいったのでしょうか?

チェンネルでも見れません。

公開されても大したものを残せていません・・・

> 後日ようやく公開しましたよ・・・
https://youtu.be/a86lJXEZ8n4
> インタビュー動画はお蔵入りですが、スタートシーンの雰囲気は分かると思います。(by 映像班)

 

 

前日の夜に雨が降りました。

当日は曇り空でしたが地面が濡れていました。

ブルベなら濡れたシューズを履き続けなければなりませんが、予備のシューズも持ってきましたので、雨が降り続けなければしわしわな足になる心配はありません。

写真はチーフクルーが所属するチームからレンタルさせて頂けたRAVANELLOのチームカーです。

大きな車でクルーは大はしゃぎ。

 

 

 

ジャンケンで勝った私から出走です。

しかしいきなりのハプニングです。

すべて準備したつもりでしたが、パンク修理キットを持っていませんでした。

スタートして20kmは独走区間に設定されており、フォローカーはいません。

今回のRAAで最も緊張、慎重に走行した区間でした。

RAAMでも独走区間は設定されており、本番では失敗しないように練習で失敗を経験することも必要です。

初の補給が空気入れとチューブになってしまいました。

 

すぐに鈴木さんに抜かされました。

平地では私が目標としている速度とはかなり違いましたので無理に付いて行きませんでした。

 

すぐに順調だった鈴木さんにトラブルが発生し、リアライトを落とされました。

経験者でも起こることですから、起こった時のライダーとクルーの連携や対応力が求められます。

 

 

 

初の補給受け取りです。

カメラマンの猛ダッシュにより受け取りに成功しました。

 

2回目の動画がありませんが受け取りを失敗しました。

1回目もそうですが速度、場所、タイミング等が適切な位置がわからず練習していました。

もう1度確認ですがRAAは練習ということでしたので失敗も必要です。

失敗以降は登り坂、内容物の選択、事前の声掛け等が始まり、より理解が出来るようになりました。

走っているライダーと共通の認識を持つのって難しいですね。

 

 

 

以降は雨が降ったりやんだりでした。

鈴木さんにも近づいたり離れたり(ドラフティング効果はない程に離れています)を繰り返します。

 

タイヤはIRCのASPITE PRO RBCCを使用しました。

魅力は何といってもグリップ力の強さです。

軽量化されているものよりも耐パンク性、寿命があるものを選んでいます。

その中でも長時間集中力を保ち続けるのも疲れますのでグリップ力を重視しています。

不安定な路面を走ったと思えば、ドライな路面に変わることもしばしばあります。

そのような場面に優れてると思って使用しています。

今回も前日までは終日曇り予報でしたが、朝と夜にウエットな路面、日中は雨と曇りの繰り返しでウエットとドライ、翌日はドライと様々な天候の中での走行でしたが、確実な路面とのコンタクトを感じる事ができ、パンクやスリップなどタイヤに関するストレスを受けることはありませんでした。

 

 

 

午前中にしっかりと降った雨は午後になってもなかなか止みません。

 

 

 

バーテープはシクロベーションのレザータッチです。

カラーラインナップが15色もあり、グラデーションやエンドプラグのロゴもお洒落です。

振動吸収性に優れ、雨でも滑らず手にしっかりハマってくれるのが魅力的です。

1週間以上走るウルトラロングではいつかは雨が降るられますので、全天候用を常に準備する必要がありますので使用しています。

 

 

 

むつ市からの登坂はバイクチェンジを要求します。

今回はシンプルに平地用としてDHバーと38mmのGOKISOホイールを装着したmacchi、登坂用として24mmGOKISOホイールのDEROSAを使用しました。

ポジションはmacchiがより前傾姿勢になるようにしてあります。

 

予定した通り、登坂に入り、速度が落ちたところでバイクチェンジです。

が、ギア比がとても重く設定されており、ふらつきました。

本番にはなくなってくれるでしょう。

 

津軽海峡付近のアップダウンでは寒いと感じる位に降られます。

また、滑りやすい路面を考慮して慎重に下ります。

サポートカーは先に下っていきました…

 

 

 

長時間降られた雨の中、日焼け止めにはアグレッシブデザインのファイターを使用していました。

幸いにも晴れが続いた中日のような長時間の雨でしたので、直射日光から守られました!とはお伝えしにくいですが、肌を水から守るために作られたのか?と感じる程に水を弾きました。

今回のRAAでも、完走後の入浴時にクレンジングで落とす作業をするまでは肌にしっかりと残っていました。

ウルトラロングを走る私にはもってこいの持続力だと感じました。

 

お隣がProtectJ1です。

ベタつきも、臭いもない快適な使用感の皮膚保護クリームです。

お風呂に入る間も惜しんで走るので無臭は非常に助かります。

サバイバルスポーツ向けと書いてあることに惹かれて使用しています。

自転車のメンテナンス時の手の汚れにも使用と書いてありました。

今度掃除にも使用してみます。

 

 

 

アップダウンが終わると雨が止みました。

TS1手前の180㎞地点でmacchiに乗り替え、その後の雨も心配ないとの情報をもらい、シューズと靴下(zerofitsocks.巷では噂のKソックス)に履き替えました。

 

シューズは以前使用していたものを持ってきました。

ジャパニーズオデッセイの後半には浮腫んだ足が入らなくなりますので交換したと記憶していました。

履いた瞬間に違和感があり、少し走ると膝が痛くなり出しました。

我慢出来る範囲を超えましたので、乾いた時間を狙ってクルーにシューズ交換を要求しました。

交換が予測されるものは普段も使用しているものが良いと経験出来ました。

 

macchiに乗り換えると非常に速度が速くなりました。

その分パワーも使います。

乗り換えを普段経験していませんでしたので、バイクの差に戸惑いました。

乗り換えてもパワーを使わず楽に走れる方法を考える必要がありました。

 

zerofitsocksは作り込まれた靴下です。

しっかり履けばウルトラロングに使用できる性能があると思います。

履き方を間違わない様にしっかり履く必要があります。

 

クルーが先に下って行ったのはチェーン掃除の為でした。

チェーンオイルは長時間、タフな仕様でもコーディングされ続けるWAKOSのExtremeとPOWERを使用していましす。

チーフメカニックに確認したころ、油が切れるということはありませんし、泥が道路に流れ出ていた道路を走っていましたが、汚れが全く付いていなかったとのことでした。

 

優先事項はパンクリスクの回避かチェーン掃除か悩ましいところです。

 

 

 

TS1大間崎、219km地点に到着です。

時間は13:40でした。

アベレージ28~29kmをキープしました。

 

クルーの到着もギリギリ。

総監督のみで撮影してもらいました。

そして撮影された瞬間に再スタートです。

勿論、大間のマグロはお預け。

この時、この後クルーとは暫く遭遇しませんでしたので大間のマグロ丼を食べに行ったと思ってました。

 

 

つづく