RANDONNEUR PLUS PROJECT

日本縦断ギネスチャレンジ Vol.4 本州ステージ

ライダーの落合です。

ゴールしてからいくらか時間が経ってしまいましたが、投稿します。

まずは、RPP日本縦断ギネスチャレンジに参加、協力、声援頂き誠にありがとうございました。

今回のチャレンジは色々な経験をすることができました。

全てを語りつくせないほど、濃厚な136時間半、オンライン会議やゴール後を含めると何時間になるかわからないほど長期間になりました。

 

今回はスタートからゴールまでをライダー目線で、いつものようにお届けします。

既に掲載されているシクロワイアードファンライド、ギネスクルーのブログ(ばっきーさんBECKON)と共にお楽しみください。

 

 

 

DAY4

 

 

3時42分、柏崎市から再出発。

残念ながら、引き続き雨が降ったりやんだりです。

1時間の仮眠は功を奏し、徐々にですが集中力は増していきます。

 

 

 

 

 

チャレンジ中、最も長く感じた夜がようやく明けました。

朝6時時点、77時間経過、1505㎞、グロス平均19.6㎞、胎内市ではここまで最大の借金、3時間を超えていましたが、この後どんどん取り戻していきます。

 

今回使用したメインバイクは、macchi cyclesのCode 3 Cr-mo x carbonです。

CLUMBUSのクロモリとグラファイトデザイン製のカーボンパイプを組み合わせた、ハイブリットフレームです。

クロモリの乗り味のしなやかさと、しなるカーボンの軽さと、剛性を兼ね備えたフレームに仕上がっています。

急激に速度を上げることは難しいですが、身体に良く馴染み、安定した速度で走り続けることができました。

 

 

 

 

 

 

サポートカーにも明るさが戻ってきました。

RAA(Ride Around Aomori)も今回も、「ラバネロ」のチームカーを使用させていただきました。

 

 

 

 

 

新潟みなとトンネルという場所で、車道を行くと、自転車通行禁止のバイパスに出てしまいます。

小さいですが、自転車通路という看板も出てました。

走行する15分前から通行止めになったそうですので、借金生活でなければ通れました。

サポートクルーのばっきーさんの友人が、出勤前にわざわざ駆け付け、道案内をしてくださいました。

日本縦断③(小浜~新潟)の494㎞あたりです。

 

 

さて、日本縦断④(新潟~青森)まで辿り着きましたので、いよいよ本州ステージも最後です。

 

 

走行プランは・・・・

長かった新潟県を抜け、残りは東北と北海道です。

東北への到達は1655㎞、82時間です。

青森港までの325㎞を17時間で走り抜け、翌日の午前4時40分発のフェリーに乗船します。

山形県と秋田県の沿岸部は国道7号線を軸に走行します。

秋田県と青森県の内陸では、アップダウンと峠が待ち構えており、深夜に安定した走行が出来るかがフェリー乗船の鍵となります。

フェリーに乗船できれば、うれしいご褒美が待ち構えています。

 

 

 

さて、ここまで悪化した状態が続いていましたが、事態は好転します。

 

 

降ったり止んだりの雨が、とうとう上がりました。

10時営業開始のパン屋に、サポートカーが買い出しに到着しました。

10時12分にパン屋近くのコンビニにライダーが到着しました。

”J1タイム”と濡れたウェア、シューズ等全てお着換えして、焼き立てパンで補給出来ました。

さらに・・・

 

 

 

サポートクルー全員で協力して、ライダーのお股以外のサポートをしてくれます。

チェーンも拭き上げられて、洗い立てのチェーンの状態になりました。

全部で20分、完了して再出発です。

 

スポンサーメカニック兼コメディアン兼天気予報の役割を持つサポートクルー野村、一定距離ごとに自転車の点検や水抜き、チェーンの掃除をしている写真を載せていますが、使用しているケミカルはワコーズのチェーンルブリキッドです。

エクストリームという、耐久性と撥水性に優れたオイルにパワーというオイルを追加で塗布しています。

厚い油膜を作りだし、チェーンの動きにクッション性をもたせることで、日本縦断やRAA等、長時間のライドで疲労が軽減されました。

北陸以後は雨に降られる時間が長かったのですが、休憩中に細かなメンテナンスをしてくれましたので、走行距離が増えても「機材の調子が良くなっている、俺もまだまだ余裕で走れる」と思わされてしまいました。

 

 

 

 

その疲労軽減にも一躍買っていたのが、今回ウルトラロング初実践のredsiftのショックストップステムです。

路面からの衝撃や突き上げを吸収する、長距離用に開発されたステムです。

慣れるまで少し時間がかかりましたが、もう手放せないほどの快適性です。

普段乗っているもう1台のロードバイクでは導入していませんので、比べると圧倒的に振動吸収に優れています。

 

 

 

 

振動吸収性に優れていると言えば、シクロベーションのレザータッチバーテープです。

厚さが3㎜あり、雨の日でも滑らないグリップ力が魅力的です。

カラーバリエーションが豊富で、私のフレームにはReflectiveが似合う色合いでした。

 

 

 

 

 

長かった新潟県を通過します。

秋田県に入るころには、3時間あった借金を返済しました。

85時間で1700㎞を走行し、酒田市に入ります。

グロスは19.8km/hまで回復しました。

 

 

 

 

秋田に入ると、雨が降ったり止んだんりになりました。

少しの雨でも寒いため、レインウェアを着ます。

 

 

 

 

秋田県突入を前に”J1タイム”です。

山形県での”J1タイム”は1回だけでした。

新潟県は7回の”J1タイム”を含む、15分以上の休憩をしていました。

 

突然、You Tube ライブに出演させられました。

 

出演させられたのは、事前に受けていたLEOMOのリモートバイクフィッティングの解析結果を発表するライブでした。

LEOMOのリモートバイクフィッティングでは、場所や時間を選ばず、普段のレースや練習で使っているバイクをそのまま使用して、リアルなデータを解析する事が可能なフィッティングを受けられます。

ゴール後には、フィードバックを確認することができましたので、そのデータを活用して、さっそくトレーニングに取り掛かっています。

 

 

 

2時間の大休止を、またもや省略します。

You Tube ライブに出演もして、25分で再出発します。

これで丁度、オンタイムに戻りました。

大休止のポイントは事前に設定しましたが、その場所で休みたいと思うことはほぼありませんでした。

私には、ショートストップを繰り返す方が、走り方としては合っているようです。

 

 

 

 

東北担当のサブカーを引き連れ、アップダウン、峠のある秋田県内陸地方へ入ります。

東北地方担当の戸祭さんからは、スタート直前に「サポート希望」の連絡をいただきました。

メインカー1台ですと、サポートクルーもライダーも辛い夜になる予想でしたので、2台体制で常にサポートしてくれることになり、本当に助かりました。

 

 

 

 

 

内陸は寒かったはずです。

佐多岬とは25度以上の気温差でした。

腹痛でおにぎりが食べられない、という過ちを繰り返さないために、お腹と背中にカイロを貼ります。

”はずです”というのは、気温差に対して鈍感になったり、急に敏感になったり、想定していないことが起こるからです。

 

 

 

 

アップダウンが繰り返しますが、アップが思ったより短くて、ギアを一段上げると、ダウンの勢いで、登り切ることが出来ました。

93時間目の1時間グロス平均は、1800㎞以上走行しており、平地ではない区間にもかかわらず24.7km/hと異常な速度になりました。

後々思い違いに気づいたのですが「フェリーは3時と4時30分にあるから、頑張れば3時に間に合う」と言われた気がしましたので、気合が入っていました。

 

 

 

 

しかしそんな状態は長続きしません。

秋田峠の下りで身体が冷えてしまい、速度が落ち始めました。

フェリーの時間を、4時30分に定めて、15分仮眠を取ります。

青森港まで128㎞、残り5時間30分です。

 

 

 

DAY5

 

 

しかし、この15分仮眠の効果が薄く、1時間30分後に再ストップです。

”J1タイム”で聞かされたのが「残り100㎞、4時間で走り切れば、フェリーに間に合うけど、2つ峠あるし、無理せず7時20分のフェリーでも。」です。

4時半のフェリーに間に合わせるには、私がいつも目標にしている、グロス平均25km/hで走らなければなりません。

達成する自信がなぜか込み上げてきましたので、気合を入れ、諦めかけているサポートクルーにも懇願して、必死に走り出しました。

 

 

 

 

午前2時

97時間目

1915㎞地点

秋田県、青森県県境付近

グロス平均27.1km/h

 

 

 

 

午前3時

98時間目

1941㎞地点

青森県平川市

グロス平均25.8km/h

 

 

 

 

午前4時

99時間目

1966㎞地点

青森県青森市

グロス平均24.4km/h

0℃・・・

 

 

 

 

 

午前4時30分

99時間30分

1980㎞

青森港

1分前に到着

後に4時40分まで受付と聞かされる・・・

 

 

激走の裏に隠されていましたのが、BOOST SHOTです。

現在もプロ選手として活躍されている、マトリックパワータグの吉田隼人選手が監修されています。

ウルトラロングでは、レースとは一線を画す走行をしますが、今回のようにタイミングを見定めて使うには有効です。

効果は個人差がありますので、一度試した方が良いと思いますが、私の場合は、しっかりと補給食を食べた上で摂取すれば、効果てきめんでした。

また、BOOST Nano AGという抗菌消臭スプレーも使用させてもらいましたが、汗から発生する独特の臭いを抑え、ストレス軽減に一役買ってくれました。

 

 

 

 

 

フェリーでは、特別な休憩を欲したため、初めてのスイートルームを選択しました。

スタート後からフェリーまで、お風呂に入れていませんでしたので、スイートルームのバスタブにお湯をはり、汗と汚れを落とし、極楽気分を味わいます。

さらに、ご褒美の牛丼2人前付きです。

これくらいカロリーを摂取しておかないと、空腹で目が覚めてしまいます。

明け方、空が白ける頃、睡眠に入ります。

 

 

 

 

残り距離:593㎞

ギネス記録タイムリミット58時間27分