RANDONNEUR PLUS PROJECT

RAW練 第一弾 ブルベ三連戦

ライダーの落合です。

今年はアメリカ横断レースRAAM(Race Across America)の予選の位置づけとして、西海岸のカリフォルニア州のオーシャンサイドからコロラド州のデュランゴまでの1,500㎞のレース、RAW(Race Across the America)出走に向けて準備を進めています。

その計画も大詰め。

そこで今回は、RAWに向けて、ライダーが日本で行った練習についてお伝えします。

今回は第一弾。

 

3月18日にBRM321近畿200km神戸(甲) VALE TUDO Stage.1 Twilight ROKKO(試走)

3月19日にBRM319近畿200km徳島 とさにっき~1日目~

3月20日にBRM320近畿400km高知 とさにっき~2日目~

です。

 

 

通勤でもある程度走っているとはいえ冬場は寒いので、ロング走る回数が少なく、いきなり800㎞はしんどいです。

3月5日にBRM305近畿300km泉佐野 To 本州最南端潮岬を完走後、串本町から泉佐野市までの合計500㎞で慣らしてからの参加でした。

本格的な調整は、今回の第一弾から開始する予定にしていました。

 

 

約5,000kmを走るRAAMのような本番ではありませんので、無理しなくて丁度良い練習になると思い、色々検索しました。

走行計画としては、合計1,000㎞を走ることを目標に

18日 神戸VT200を移動距離含めて220㎞走り、車で移動。徳島県で自転車移動40㎞追加し、徳島市内に宿泊。

19日 徳島200㎞

20日 高知400㎞+車まで移動120㎞

21日 神戸200の受付スタッフ+六甲山に50㎞走りに行く

合計1,030㎞も走れる個人イベントができあがりました。

計画を立てるときは走行プランを練ったり、宿を探したりとワクワクします。

計画の中で最も厳しく感じたのが、20日の520㎞を22時間で走るという所でした。

高知400㎞を17時間位で走らなければ間に合わなくなるため、18日19日はできるだけ体力を温存させて走ることにしました。

 

 

 

18日(初日)

BRM321近畿200km神戸(甲) VALE TUDO Stage.1 Twilight ROKKO(試走)

 

コースはこちら

昨年も走っているコースですが、天候が違えば同じコースでもしんどさはも装備も違うわけですが、今年はなかなかの試練の1日になりました。

 

 

 

 

5時半に神戸HATのランドマーク「くま」に到着すると、パラパラと雨が降り出しました。

「くま」では10℃を超える気温でしたが、北方では最低5℃との予報でした。

過去、5℃で雨の場合はDNSと決めていましたので、挑戦したことのない環境ではどのようなことが起こるか不安でした。

普段、私が持っている装備は軽装と言われるのですが、止まらずに身体を冷やさずにゴールすることが求められます。

天候が良ければ軽装で十分なのですが、冷たい雨が降れば、いくら走り続けていても体が冷やされてしまい、走行不能になる可能性がありました。

 

 

最初の峠道である再度山を登り始めると、路面はウェット、下りは土砂降りに。

雨の中でも、かなりの冷たさでしたので、早くもDNFがチラつきます。

「スタートしてすぐDNFしたら、車に戻って徳島に車で移動して、ゆっくりと休憩、グルメが楽しめる」

そんな誘惑に惑わされながらも、今回は己に打ち勝ち進むことができました。

精神的にまだ走りたい気持ちが勝っていたのです。

体が冷え切っていないときは、ポジティブな考えが持てる傾向にあります。

また、日中少しは降らない時間もある予報でしたので、期待して進むことができました。

 

 

 

 

神戸を走るうえで欠かせない名所の1つ、再度山。

早朝から看板の前で写真撮影をする集団を、周囲はどう見ているのか・・・。

 

 

毎回ですが、全ての登坂でパワーをセーブして、ゆっくり登ります。

長く走る時の基本姿勢です。

 

 

 

 

通過チェックの写真を撮るにも、スマホが雨と風で濡れてしまい一苦労します。

雨水でシャッターボタンが押せなくなるため、通過チェック以外の撮影はしませんでした。

また、原因が雨なのか私がひ弱なだけのか、平地でもペースが上がりません。

下りは下りで危険回避のため、ゆっくり下りますのでこちらも遅いです。

 

 

 

 

それでも通過チェック①②③をクリア。

③の花しょうぶ園を通過後の雨が相当な豪雨になり、視界も霧でほぼ見えなくなってしまいました。

今度は衝突の危険も増したため、さらにスローペースで下ります。

 

 

ウェアは汗で濡れていましたが、レインウェア内に雨が浸水しだしました。

雨水の浸水は冷たいですので、身体が冷えてきます。

さらに、指先や足先も寒くて痛くなってきました。

防寒用に備えていた、シューズカバーとベストを着用しようとバッグから取り出します。

すると、同じサドルバッグの中に入れていたはずのベストだけがなぜかズブ濡れ。シューズカバーはドライのままで入っていました。

原因は、防水用のサドルバッグにして来なかったことでした。

さらに、普段より進まない理由もはっきりとわかりました。濡れたベストです。

水を吸ってずっしりと重くなったベストの水分を絞り、サドルバッグに収め、シューズカバーだけを着用して再び走行します。

この時の気温が最低気温と予想された5℃でした。

耐えられないことはありませんが、常に寒さと戦っていました。

体力温存とかいう余裕はなくなり、「安全に、とにかく安全にゴールしよう」と目標を変えました。

 

 

コンビニでカイロを購入し、濡れた身体に張りまくります。

平地を走っている最中や、下界ではポカポカを通り越し暑くなるほどです。

しかし、標高800mまで登り、大野山の頂上から下るには寒さ対策はしておかなければなりません。

 

 

今度は、レイングローブも浸水しました。

手首のバンドの締め方が緩かったのでしょうか。

手の冷たさには耐えられず、軍手とゴム手袋を購入して凌ぎました。

しかし、ベスト、シューズカバー、レイングローブが水を吸ってしまい、重たかったです。

 

 

そして、クライマックスの六甲山を含む、激坂3連戦は大野山、才の神峠へと続いていきます。

 

 

 

 

午後0時55分、大野山に到着です。

用心していた大野山からの下りは、カイロ対策と速度を落とした安全走行のお陰で、寒くならずに下れました。

 

 

 

 

才の神峠は雨のせいか、土砂が道全体に広がっていました(元から?)。

斜度もえげつないので安全を取って、押し歩きます。

もしも、逆コースで下らないといけなかったとしても押し歩きを選択していました。

転倒リスクの恐怖を感じる環境下でした。

逆コースでないことへの主催者の優しさを感じます。

 

 

 

 

そして、最後の最後に登場するのが六甲山です。

暴風雨の中でしたので過去一ハードでした。

才の神峠の激坂と同じくらいのワット数を出しているつもり(感覚)なんですが、風の影響で少しずつしか進みません。

でも登らないと、次に向かえませんので必死に登ります。

何とか一軒茶屋まで登り切り、六甲山上駅までを冷えないようにすぐに下ります。

風で倒れた丸太が道をふさいでましたが、安全を心掛けていましたので、難なく避けることができました。

 

 

結局、下りで冷え切ってしまいましたが、何とかゴール。

タイムは11時間16分。

タイムよりも時刻です。

ゴールはしましたが、今日はここがゴールではありません。

徳島市のホテルまで行き、休息することがゴールなのです。

近くのパーキングに停めていた車に乗り、直ぐに暖をとりますが、しばらくは震えが止まりませんでした。

休憩をしつつウェア類を乾燥させて、3時間余りの移動に備えます。

30分程経過した18時頃、徳島県に向けて出発しました。

 

 

移動の途中では、休憩も兼ねて自転車を整備します。

 

 

WAKOSのフォーミングマルチクリーナーで水無しチェーン掃除とラスペネで水抜き。

チェーンオイルはパワーを選択しました。

レースではないブルベにとっては、山岳200㎞で疲労した脚にはクッション性のあるオイルが良いと思いました。

 

 

 

 

ロングライドの代表的なお供と言えば、

股ズレにプロテクトJ1

日焼け防止にアグレッシブデザインのファイター

除菌、消臭にBOOST NanoAG

を携帯しました。

 

 

 

さらに回復のお供にACTIVIKEのリカバリープロテインを水に混ぜて飲みます。

わざわざ牛乳を買いに行かなくても、水でも美味しかったです。

時間の短縮ができましたし、糖質、たんぱく質を直ぐに摂取できましたので、走り終わった後のハンガーノックに陥ることもありませんでした。

 

 

 

 

20時半頃に美馬市の駐車場に到着しました。

自転車に乗り換えて、徳島市のホテルに向かいます。

美馬市から徳島市までは、吉野川に沿って国道318号線、29号線を走ります。

夜間はトラックが少なく、信号は点滅に変わっている場所が多くて走りやすかったです。

今日は平坦な所を殆ど走っていませんでしたので、30㎞/hも出せることが嬉しくて、ひとりニヤけてしまいました。

追い風にも助けられ、平坦な40㎞を1時間半もかからずに走り切りました。

残念ながらまた雨でしたが。

神戸200と移動で合計265㎞を走行しました。

 

 

 

 

徳島ラーメン麺王にて徳島名物を補給しました。

憧れのグルメライドの始まりです。

 

 

 

 

19日(2日目)

さて、次の日は7時出走の徳島200㎞です。

コースはこちら

昨日とは全く違った平坦コースです。

翌日の400㎞+移動120㎞に向けた、移動日、高知に鰹を食べに行くグルメライドの予定でした。

 

 

信号は少ないですので、いつも通りの25㎞/hで8時間かけてと思っていましたが、そうはいきませんでした。

私より速く走る参加者が揃っており、いつの間にか先頭に出されて集団を引いていくことになりました。

しかしながら、私の先頭の引きが遅く、追い風もあり、大きな集団での走行となりました。

 

 

それでもPC1のローソン 牟岐町以降は、よく一緒に走ってくれていた山本君と、登りが相当早い方と3人になりました。

ペースが合わずに登りで先に行かれて、平地で追い越すというのを繰り返しましたので、実質2人でのローテーションでした。

海沿いを進んでいきますので風の影響は大きく、室戸岬に近づくほど風の抵抗を感じることになりました。

 

 

PC2 ローソン室戸浮津店からは向い風になりました。

そこからは私に上手く合わせていただいたようで、3人で協調して進めました。

先頭では楽をしているわけではありませんが、3人になると休む時間も増えて楽ですね。

コースを3人で見れているので、コースミスにも直ぐに反応できますし。

 

 

 

 

 

本日も高知市内で雨に降られてゴールしました。

タイムは7時間19分でした。

神戸200は5,000m以上登っており、話題たっぷりでしたが、徳島200は1,000mだけでしたので何事もなく、ブログのネタがありません。

綺麗な海でしたw

 

 

 

 

ホテルのチェックイン時間の15時まで、まだ時間がありましたので、

お約束の鰹を食べに行きます。

 

ホテルは大浴場のあるところを選んで、回復促進で3回入りました。

その都度入念に足のマッサージをします。

翌朝が6時スタートとのことで0時には就寝しました。

 

 

 

 

20日(3日目)

最後は高知400㎞です。

コースはこちら

七子峠が唯一300mを超える峠で、往復することになります。

海沿いではアップダウンがいくつかあるものの、何度も走ったことのあるコースですので、特別警戒することはありませんでした。

さらにこの日は天気も良く、風も少なく、サイクリング日和でした。

早速先頭を引いていきますが、疲労の溜まった脚は、速度が遅いようでまたまた集団走行になりました。

それでも、PC1からは3人、+1人合流となり、協調してのローテーションはとても楽しい(楽)。

下り基調の四万十川沿いはとても気持ちが良く走れました。

しかし、楽しい(楽)ことは長く続きません。

 

 

PC2直前で違和感を感じました。

そして数回カチャカチャすると、「あーシフトワイヤー切れたー」とすぐにわかりました。

悲しいですが、PC2でDNFを宣言します。

本日のミッションは”高知400kmを17時間くらいで走り、120㎞離れた美馬市の駐車場に5時間以内にたどり着く。”でした。

高知400の完走よりも、美馬市の駐車場が優先事項でした。

35㎞先の四万十市中村駅で輪行袋が500円でレンタルできるというサービスを発見。

コース通り30㎞走り、一山超えれば中村駅に着きます。

アウターの重たいギアで切れてしまっており、すでにDNFを宣言してしまいましたので、集団とは一緒には走らず、後ろから離れた位置で付いて行きます。

その道中、四万十市って自転車屋あるんじゃないか???そしたらまだしばらく走れる!と思い直し再検索&連絡すると、対応可能な店を確保しました。

走りやすかったグループと泣く泣く別れて、自転車屋を目指します。

 

 

 

 

四万十市の森自転車店にて、ささっと修理していただきました。

集中力は切れてしまいましたので、いったん昼食へ行き、これからどうするかを再検討します。

 

 

 

 

13時半頃、四万十市のMonkラーメン店で塩ラーメンです。

本日もグルメライドを敢行できました。

 

 

塩分補給完了したところで、さてどうするかです。

今日は160㎞しか走れておらず、物足りません。

まだまだ走れる状態であり、RAWの練習として来ていますので輪行は避けました。

実はこのラーメン屋は高知400の約300㎞地点のすぐ近くにあり、コースに復帰すると、美馬市まで220㎞で12時間半というブルベの制限時間並の余裕が生まれて戻れることになります。

しかも峠は七子峠(約300m)と根曳峠(約400m)の2つだけになってしまいますので、時間を持て余しそうです。

グルメライドが頭をよぎります。

それと、ここはサイクリスト界隈では有名な酷道439(ヨサク)のスタート?ゴール地点だったのです。

詳しくない方はサイクルスポーツに特集が組まれてましたのでご覧ください。

酷道439経由で美馬市まで戻ると

①京柱峠や剣山等の山岳を経由

②京柱峠に行かずに国道32号線を下ってしまう

の2通りのルートを思いつきました。

②がオイシイ😋のですが、、、時間が間に合わないのではないかと思い、①を選択しました。

 

 

 

 

後日コース引いてみましたが、①はかなり過酷でした。

 

 

予定していた520㎞には及びませんが、トラブルも乗り切る経験が必要です。

そもそも予定していたオーバーホールの時期を、延び延びにさせていたのがいけないのですが。

 

 

 

 

意外と綺麗な道路です(個人的な感想)。

都会の国道と比べると酷道ですが、林道にはもっと酷道があります。

国道の中では酷道なんでしょう。

日中に誰もいない雰囲気のある林道を走れるのは、気持ちが良いですね。

 

 

 

 

しかし、仁淀川町を超えてからは普通の国道でした。

整備が進んでいるのか、綺麗な舗装路でした。

 

 

 

 

矢筈峠の下りからは夜間走行です。

標高約800mから150mまで下りますので、久しぶりに小休止をします。

塩ラーメンとグランフォンドウォーターの威力はスゴイ!

5時間、110㎞をグランフォンドウォーターだけで走りました。

 

 

 

 

ブルベ愛好家の間では”いつものローソン”と親しまれている土佐町のローソンで2回目の休憩をします。

180㎞、8時間経過。

残りは峠もなく、7時間かけて90㎞の下り基調を走るだけになりました。

 

 

そうなると欲が出るのが、グルメです。

美馬市で車に乗って、明方4時まで開いている、徳島ラーメンの東大を目指すことにしました。

 

 

京柱峠に上る32号線の分岐で439とはお別れです。

今度は宿泊しながら走破したいですね。

一路、美馬市を目指します。

 

 

 

 

夜中1時過ぎに美馬市に到着しました。

3日間、880㎞、macchiGOKISOで走り切りました。

今度は車で40㎞走り、東大へ。

 

 

 

 

4時まで空いているという嬉しいお店です。

20年近く前、学生のアルバイトで来た時から食べ続けています。

当時の貧乏学生には卵無料は衝撃的でした。

 

 

 

 

今度は神戸へ戻り、神戸200の受付スタッフ(座っているだけですが)。

 

 

本当は神戸200の実走スタッフをしようと思っていたのですが、午後から研修が入ってしまい、断念。

六甲山上って、モーニングを計画したのですが、RPPメンバーで話が盛り上がって、それも断念。

そのまま帰宅、研修となりました。

 

 

4日間で880㎞、ブルベ認定200×2、ラーメン3回、鰹1回食べられましたので、グルメライドと言ってもよろしいでしょうか。

結果だけを見ると、RAWへの練習としてまだまだハードさが足りない気がしました。

 

 

次はRAW練第二弾 BRM429近畿1000km徳島(甲) Granfondo Stage.Final SHIKOKUをお届けします。